「マックアダムズ」の創業者ニール氏に直接お話を伺ってきました。
ブランドの誕生秘話やこだわり、想いなどをお話しいただきました。
- - マックアダムズの原点を教えてください。
- 私はジョージというラブラドール・レトリーバーを飼っていました。ジョージは市販のペットフードを多くは食べられず、どんなフードを買い与えても満足に食べてくれなかったのです。なんとしてでもごはんを食べてほしくて手作りごはんを作るようになりました。このときの手作りごはんがマックアダムズの原点です。
- - 食べてくれないのは心配になりますね…
手作りごはんはどんなものだったのですか? - おなかをすかせたジョージを見てとても心が痛んだのを今でも覚えています。
手作りごはんは普段家族の食事を作るのに使っていた放し飼いチキンを使いました。
愛犬も家族の一員なので放し飼いの高品質なチキンを使うことにこだわりましたね。 - - 家族と同じ材料なんて愛情たっぷり!
その後ジョージに何か変化はありましたか? - ジョージの表情は見る見るうちに明るくなりましたし、何より喜んで食事をとってくれるようになりました!この時心から安堵したのを今でも鮮明に覚えています。のちのち、この放し飼いチキンを使った手作りごはんのレシピでペットフードを作ろうと決意します。
- - どうして手作りごはんをペットフードにしようと思ったのですか?
- 私が世の中の愛犬が美味しく食べられるペットフードを作れば、私と同じように愛犬の偏食で悩んでいるオーナーの力になれると考えたからです。ジョージが食事を満足に摂っていなかったころ、お散歩友達にこのことを相談したら、みんな似たような状況で困っていることを知りました。愛犬には食事を摂ってほしいので美味しい手作りごはんを用意して あげたいものの、忙しい毎日の中で手間暇かけて食事を作る時間がないのが現実です。ジョージに作っていたごはんをペットフードに再現できたら、このジレンマは解消すると思ったのです。
- - 確かに毎日手作りごはんを作る時間を確保するのは難しいかも…。
実際にペットフードを作るのは簡単ではなさそうですが、困難も
たくさんあったのでは? - 本当に困難ばかりでした!いざ再現しようと動き始めたら、こだわりのレシピをペットフードとして生産することの難しさを痛感しましたね。ジョージの手作りごはんは放し飼いチキンの生肉を材料の半分以上使い、オーブンで焼き上げるものだったので、いくつもの工場・肉の卸業者に掛け合いました。しかし、皆口をそろえて「人間用の肉をペットにあげるなんて」「その肉の量でフードは作れない」「オーブンで焼くなんて効率が悪すぎる」「不可能だ」と門前払いされることは日常茶飯事でした。
- - 不可能だと言われたことでレシピを妥協することもできたと思うのですが、
レシピを変えないことにこだわったのはなぜですか? - いつも食いつきが悪かったジョージの表情に輝きが戻ったのは、放し飼いチキンをたっぷり使った手作りごはんを美味しそうに食べるようになったからです。上質な材料を美味しく焼き上げるこのレシピを再現することこそが、ペットの偏食で困っている人たちやペットたちの助けになると信じていました。
- - なるほど、強い信念を感じます。
- イギリスではよく「nothing worthwhile comes easy (価値のあるものは簡単には手に入らない)」と言います。「不可能だ」と否定されても、自分のキッチンでフードを作っていた事実があるので、実現できることはわかっていましたから。「放し飼いチキンはペットに食べさせるものではない」「生肉50%のフードは作れない」と言われても偉大なことを成し遂げるには労力がいることだと、そう自分を奮い立たせ、今までの常識を破り信念を曲げずに進み続けました。
そしてついに、私の信念に共感してくれる工場や仕入れ先が見つかり、ジョージの手作りごはんのレシピを再現した「マックアダムズペットフード」が出来上がったのです。
食事を摂らない愛犬が手作りごはんで食べるようになった経験から、
プレミアムペットフードを作ることを決意したニール氏。
原点となった手作りごはんに忠実に、高品質な材料、お肉の量、手間と時間のかかる製法にこだわりました。
ペットフードの常識を覆すようなレシピに数々の工場・業者に断られながらも、
ペットとペットオーナーのために理想のペットフード「マックアダムズ」を完成させたのです。
一匹の愛犬のために生まれた手作りごはんが、
今ではプレミアムペットフードブランドとして
世界中で愛されています。